概要

CATIA V6は、2008年にリリースされたバージョンです。CADであるCATIAに、PLM製品のENOVIAが融合されたことが大きな特徴で、ファイル管理についてデータベースが利用されるようになりました。モデリング操作はCATIA V5から継承されているので、従来のCATIA利用者は違和感なく利用することができます。

特徴的な機能

①類似形状検索(Similar Search)

3Dデータの「形状」から類似形状のデータを検索する場合、これまでは、下記のような課題がありました。

・検索に時間がかかってしまう
・目的のデータを見つけられず新規作成することが発生する

これにより、無駄なモデリングや不要なデータの増殖といったようなことを引き起こしていました。

CATIA V6では、データベースを利用してファイル管理しているため、迅速に類似形状の検索が実施可能です。また画面上からダイレクトに類似形状検索を実施することができ、今まで埋もれていたデータを容易に見つけることができます。“検索する”より“作成した方が早い”というこれまでの概念がなくなり、モデリング業務を円滑に実施することができます。

 

②コラボレーション(チャット)

ネットワークを通じて、別の設計者とリアルタイムに画面共有やデータ転送ができます。これまでは、CAD画面のスナップショットを取得して、メールに添付したり、別途指示書などを作成するという場合もありました。CATIA V6では、このような業務を効率化し、正確に情報伝達するための機能を備えています。

 

③セレクティブ・ローディング

CATIA V6は、これまでのV5での大規模アセンブリ操作に関わる機能は全て引き継いだ上で、アセンブリの中のデータを選択して読み込むことができます。メリットとしては下記ようなことが挙げられます。

・アセンブリを開く際、全てのデータを開く必要がなく、ロード時間の短縮ができる
・必要なパーツを必要な分だけ開くことにより、これまで以上の大規模アセンブリをハンドリング可能

 

④CATIA Live Shape

イメージしたものを迅速に・簡単にデザイン可能なモデリング機能です。CATIAはフィーチャーベースのCADソフトウェアですが、ダイレクトモデリングの感覚に近い操作が可能です。メリットとして、下記のような点が挙げられます。

・構想段階で検討を行っている設計者が検討形状を直感的に作成可能
・サプライヤや他会社からもらった履歴のないデータの修正が容易